個人でクラウドサービスを使うなら何がいい?Google/iCloud/Dropbox比較

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クラウドサービスを真剣に見直したきっかけ

スマホを機種変したとき、写真のバックアップが全部消えていた。正確には消えていなかったのだが、Googleフォトの容量が上限に達していてここ半年の写真が同期されておらず、旧機種を下取りに出した後で気づいた。子どもの運動会の動画も入っていた。結果的には旧機種の購入者の方に連絡して一時的に返してもらい、なんとかデータを救出できたが、それ以来クラウドストレージを本気で考え直すことにした。

今使っているサービスを整理すると、Google One(200GB・月380円)、iCloud(50GB・月130円)、Dropbox(無料プラン・2GB)という状態だった。それぞれのサービスで何をどこに保存しているかがバラバラで、容量もお金も無駄に使っていた。

Google One:実質Googleのエコシステムの中心

Androidユーザーの場合、Google Oneは実質的に必須のサービスに近い。Googleフォト、Gmail、Googleドライブの3つが同じ容量を共有する仕組みで、合計100GBを超えてきたら月額料金が発生する。

自分の場合、Gmailのメールボックスが15年分で9GB、Googleフォトが写真・動画で70GB以上あって、合計で無料の15GBをとっくに超えていた。それで200GB・月380円のプランを契約していた。

Google Oneのよかった点

  • Androidとの連携が完全にシームレス
  • 写真の検索精度が異常に高い(「2019年 公園」で検索するとちゃんと出てくる)
  • GoogleドキュメントはOfficeと互換性が高く、共同編集が便利
  • 200GBなら家族全員の写真バックアップを賄える

Google Oneの不満点

  • 容量の残量が見えにくく、上限に近づいても通知が遅い(今回の失敗の原因)
  • Googleのサービス改廃に振り回されるリスクがある(フォトの無制限が突然終わった前例)
  • ファイルの共有リンクの権限設定が少し複雑

iCloud:Apple製品を使うなら避けられない

iPhoneもMacも持っていないのにiCloudを契約しているのは、家族のiPhoneのバックアップ先として使っているから。妻のiPhoneの写真バックアップ先をiCloudにしていたが、無料の5GBはあっという間に埋まるので50GB・月130円のプランを契約している。

iCloudのよかった点

  • iOSデバイスとの統合は本当にシームレス
  • 価格が安い(50GBで130円は最安クラス)
  • iCloud Drive経由でMac・iPhone間のファイル移動がスムーズ

iCloudの不満点

  • Windowsの対応が弱い(アプリを入れてもたまに同期が止まる)
  • Androidからはほぼ使えない(ブラウザアクセスのみ)
  • 容量プランが50GB・200GBと飛び方が大きく、中間がない
  • 家族共有の仕組み(ファミリー共有)の設定が複雑

Dropbox:今や無料プランは実用に足りない

Dropboxはかつて「クラウドストレージといえばこれ」という存在だったが、無料プランが2019年に3台デバイス制限・2GBに縮小されてから、個人用途での優位性がかなり薄れた。自分は今でも会社との共有フォルダにDropboxを使っているが、それは相手がDropboxを使っているからという理由だけだ。

Dropboxのよかった点

  • ファイル共有がURL一発で、相手がDropboxアカウントを持っていなくてもダウンロードできる
  • PCのフォルダ同期が安定していて速い
  • バージョン管理(30日間の変更履歴)が無料でもある

Dropboxの不満点

  • 無料プランが2GBは現代では少なすぎる
  • 有料プランが月1,200円〜と割高(Google Oneの200GBと同価格帯でDropboxは2TB)
  • 写真バックアップ機能は後発でGoogleフォトに大きく劣る

3サービスの比較表

項目 Google One iCloud Dropbox
無料容量 15GB 5GB 2GB
最安有料プラン 100GB/月250円 50GB/月130円 2TB/月1,200円
写真バックアップ ◎(Apple限定)
Androidとの相性 ×
iOSとの相性
ファイル共有
Officeファイル対応

実際の移行作業:やって気づいたこと

整理の結果、こういう役割分担にすることにした。

  1. 写真・動画のメインバックアップ → Google One(200GB)に統一
  2. 妻のiPhoneバックアップ → iCloud(50GB)継続
  3. 仕事の共有ファイル → Dropboxは相手がいる限り継続

移行で一番大変だったのはiPhoneの写真をGoogleフォトに移す作業だった。妻のiPhoneに「Googleフォト」アプリをインストールして、全8,000枚をWi-Fi経由でアップロードした。これで3時間かかった。充電しながらやらないとバッテリーが持たない。

移行後に気づいたが、iPhoneで撮った写真の「Live写真」(動く写真)はGoogleフォトにアップすると静止画になってしまうものがある。iPhoneでLive写真をよく使う人はiCloudを捨てない方がいい。

月額コストの変化

整理前:Google One 200GB(380円)+ iCloud 50GB(130円)= 月510円

整理後:Google One 200GB(380円)+ iCloud 50GB(130円)= 月510円

金額は変わっていない。ただし役割が明確になったことで、容量が想定外に埋まって慌てることがなくなった。Google Oneの残量は月1回Googleアカウントページで確認するルールにした。

結論:用途別に使い分けるのが正解

「どれか1つを選ぶ」という二択ではなく、「何をどれで管理するかを決める」のが正解だと思う。特にAndroidとiPhoneが混在する家庭(うちがそれ)では、デバイスごとに相性のいいサービスを使い分けるしかない。

唯一言えるのは、Dropboxの無料プランだけで写真バックアップを兼ねようとするのは今の時代に合っていない。2GBでは1ヶ月のスマホ写真でも溢れる。写真専用のバックアップはGoogleフォトかiCloudに任せて、Dropboxはファイル共有専用と割り切った方がいい。

今回の反省として、クラウドは「入れただけで管理できている」という錯覚が危険だと気づいた。容量の確認を怠った結果、子どもの動画を危うく失うところだった。月1回の棚卸しは地味だが、必要な習慣だと思っている。

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